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結論高所登山では換気応答の獲得遅れや有酸素能力の一時的な急落が生じるため,滞在初期や4日目前後に行動ペースおよび運動量を意図的に落とすペーシング管理が不可欠です.
文献[4] 成人17名を対象に標高3500mで7〜10日間の滞在を検証した研究では,呼吸再呼吸試験により低酸素換気応答(低酸素下で呼吸を増やす反応)の可塑性が実証され,低地で低加算だった5名全員が加算的に移行するなど呼吸反射が順応するまで初期のペース抑制が示された.
文献[2] 男子長距離選手14名を標高1,300mへ急移動させた追跡研究では,4日目にVO2max(最大酸素摂取量)が7.0%低下して最下点を記録し,運動効率も5.3%悪化して血中乳酸濃度が最大となったため行動ペース抑制が重要である.
実践高所登山では,心拍数を最大心拍数の60〜70%(会話が可能な強度)に制限するペーシングを徹底し,標高2,500m以上への滞在開始から4日目前後は行動時間を通常の50〜60%(1日3〜4時間以内)に抑えて休息優先の行程を組み,週2〜3回×30分の中強度有酸素運動で基礎持久力を高めて臨む.

2件の参照論文

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