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2026/9/29 のスポーツ科学・運動生理学 新着論文サマリー(2件)
| [要旨] TITLE 35年を経て再考された「乳酸パラドックス」:パオロ・チェルテッリを偲んで |
登山 高所到着直後は乳酸が急激に蓄積し疲労しやすいが,順応が進むと乳酸の産生と利用の連携が改善し代謝が安定する.
設計 高所順応時の運動生理および乳酸代謝機構(乳酸パラドックス)の35年にわたる知見を再検討した生理学的総説.
急性低酸素下では交感神経の興奮等により解糖系が過剰に亢進し,同じ運動強度でも海抜0m環境より血中乳酸濃度が高くなる.
高所順応が進むと交感神経刺激が落ち着き,乳酸の産生と利用の結合が強化されることで,同等強度での乳酸濃度や運動限界時の最大乳酸値が徐々に低下する.
実践 高所に到達した直後は筋肉内に乳酸が蓄積しやすいため,無理にペースを上げず,心拍数を抑えてゆっくり登ることで順応を促すこと.
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| [要旨] TITLE 有酸素運動直後の大量飲酒が若年男性の自律神経および血行動態の回復に及ぼす急性影響:無作為化クロスオーバー試験 |
登山 下山直後の多量飲酒は自律神経の回復を著しく遅らせ心臓への負担を高めるため,心血管系リスクを増加させる可能性がある.
設計 若年男性14名を対象に,30分間の有酸素運動直後にアルコール(エタノール60g)または水を摂取させ,運動後2時間までの自律神経および血行動態の回復を比較した無作為化クロスオーバー試験.
運動直後の飲酒により,水摂取時と比べて心拍変動の回復が遅れ,交感神経優位な状態が持続した(p≦0.002).
飲酒群では心拍数および心筋酸素消費量の指標(二重積)が高いまま維持され,循環器系への負荷が運動後2時間後も継続した.
実践 下山直後やすぐの山小屋到着時の多量飲酒は避け,まずは水分補給を行い十分な休息をとって身体を回復させる.
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