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2026/9/1 のスポーツ科学・運動生理学 新着論文サマリー(2件)

[要旨] TITLE 低圧低酸素環境下における腸内細菌叢の乱れはマウスの運動疲労を悪化させる

登山 高所環境で生じる腸内環境の悪化は,腸バリア機能の低下や酸化ストレスを介して運動パフォーマンスの低下や疲労を悪化させる一因となる.

設計 マウスを対象に標高4,500m相当の低圧低酸素下での疲労困憊運動と,糞便微生物叢移植(FMT)を用いて腸内環境が疲労に与える影響を検証した動物実験.

低酸素環境下では持久力が低下し,酸化ストレスの増大や腸管バリア障害とともに,ルミノコッカス属の減少など腸内細菌のα/β多様性に有意な変化が認められた.

低酸素暴露マウスの腸内細菌叢を移植されたマウスでも同様の酸化ストレス増加や腸機能低下が再現され,腸内細菌叢の乱れが高所での運動疲労を助長することが実証された.

実践 高所登山に備えて日頃から発酵食品や食物繊維を意識して摂取し,腸内環境を健全に保つ習慣をつけること.

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[要旨] TITLE マウスにおけるオーバートレーニングが不安様行動および血液脳関門のタイト結合タンパク質に及ぼす影響

登山 過度な下り負荷や休養不足による過剰疲労は,持久力の低下だけでなく脳内炎症や不安感の増大を招くリスクがある.

設計 マウスを対象に,6週間の下り坂トレッドミル走による過剰負荷(n=4)と中強度運動群,非運動群を比較検証した動物実験.

6週間のオーバートレーニングにより持久性パフォーマンスが有意に低下し(p < 0.01),大腿四頭筋の炎症性サイトカイン(TNF-α)が中強度運動群より有意に上昇した(p < 0.01).

海馬の血液脳関門を構成するタイト結合タンパク質(ZO-1)が減少し,脳内炎症の増加とともに行動試験における不安様行動が有意に増加した(p < 0.05).

実践 下山負荷を伴うハードな山行や強度の高いトレーニングの後は適切な休養期間を確保し,疲労や気分の変化を感じたら無理せず負荷を軽減する.

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